制作の進め方:目的を、文章・ワイヤー・デザインへ
LPとCTAバナーは、次の流れで制作を担当しました。先方の目的や案を受け取り、伝える価値を言葉にして、ワイヤーフレームとデザイナーへの指示に落とし込みます。デザイン制作とコーディングは各担当者が行い、私は訴求の検討からデザインディレクションまでを担当しました。営業資料の調査レポートも同じ考え方で、設問の設計からレポートの作成までを担当しています。

以下では、LP、CTAバナー、営業資料の順に、一つずつ説明します。
改修を続けなければ、競争力を保てない市場
専門人材の採用市場は、採用手法や顧客の関心が絶えず変わります。これまで響いていた訴求や強みも、しばらくすると届きにくくなります。問い合わせの件数を保つには、LPの改修を続けていく必要があります。
クライアントが社内で検討した改修案を起点に、私は顧客インタビューで得た知見を加えて訴求を見直し、文章・構成・ワイヤーを作成して、デザイナーと改修を進めました。担当期間中の主な改修は次のとおりです。
| 時期 | 改修の背景 | 担当した具体化 |
|---|---|---|
| 2024年6月頃〜 | 新しい業態の企業へのPRと、資料請求の導線の見直し | ナビ・フォーム・登録者の一例・特長の1番目を提案し、文章とワイヤーを作成 |
| 2024年9〜10月頃 | 料金プランの変更 | キャッチコピーと、プランごとの「こんな方におすすめ」の案を作成し、比較できる構成に整理 |
| 2025年5月頃〜中頃 | 課題の提示や導入事例などのコンテンツ入れ替え | ページの流れを組み替え、入れ替える文章・画像・リンクを用意し、ワイヤー調整とデザイン進行を担当 |
このページでは、このうち特に大がかりだった2024年と2025年の改修を取り上げて解説します。
※無料デモのボタン追加に関する実装依頼・計測パラメータの調整は、別担当者と分担しています。
2024年:新しい顧客層へ届けるための改修
- 課題
- 主な顧客層には強みが届いている一方、次に開拓したい業態の企業には届いていなかった。
- 先方の希望
- 価格面の優位、業態別に選ばれる理由、運用代行オプションとの比較を示す。
- 私が加えた視点
- 記事制作で導入事例インタビューを担当し、顧客が実際に評価している強みを知っていた。オウンドメディアの運用にも関わり、記事から資料請求までの流れも見えていた。その立場から、入口と見せ方の案を加えた(下のオレンジの箇所)。
- 方針
- 新しい顧客層に届く訴求と、資料請求までの短い導線にする。
オレンジの枠と番号私の発案 灰色の点線先方の希望
- ナビ記事を読みに来た人がLPへ移りやすいように、オウンドメディアとLPのナビをそろえ、疑似的に統合した。
- フォームボタンを押してページを移らなくても、その場で資料請求できるようにした。
- 登録者の一例新しく開拓したい業態の企業は導入事例が少ない。事例の代わりに困りごとから入り、「この困りごとも、ここなら見つかる」と示した。
- 特長①採用成功インタビューの多くで、選んだ理由として挙がった強みに差し替えた。
2024年6月の改修計画と、改修前後に公開されていたLPをもとに、サービス名・ロゴ・数値を伏せてAIで作り直したワイヤーフレームです。画像をクリックすると拡大します。
同じ年の9月には、料金プランの変更に合わせて改修しました。プラン体系の変更は先方の方針で、私はキャッチコピーと、プランごとの「こんな方におすすめ」の案を複数出し、先方に選んでもらいました。
2025年:課題から読み始められるページへ
- 課題
- 機能や理由の説明が続き、採用担当者が抱える課題から読み始める流れになっていなかった。
- 先方の希望
- 運用代行とカスタマーサクセスの支援を前に出し、無料デモの入口を加え、料金表を新しいプラン名に合わせる。
- 私が加えた視点
- 当初案は、売り手が伝えたい順に情報が並んでいると感じた。顧客が抱く疑問に、説得力のある順で答えていく流れにするよう提案した(下のオレンジの箇所)。
- 方針
- 先方が前に出したい支援を、課題と根拠のあとに置き、課題、根拠、支援、声、料金の順に進むページにする。
オレンジの枠と番号私の発案 灰色の点線先方の希望
- 課題の提示機能の説明から入らず、採用担当者が抱えている課題から読み始められるようにした。
- 出会える3つの理由課題への答えとして、理由と根拠を対にした。
- 導入企業の声導入事例インタビューから、評価された点を引用した。
- 特長候補者を見つける、理解する、接点を逃さない、の順に並べ替えた。
2025年5月のコンテンツ入れ替え資料と、改修前に公開されていたLPをもとに、サービス名・機能名・数値を伏せてAIで作り直したワイヤーフレームです。画像をクリックすると拡大します。
LPに合わせて、CTAバナーの訴求も更新
LPの訴求を変えたら、オウンドメディアの記事やメルマガに載せるCTAの訴求も合わせて変える必要があります。そのため、CTAバナーのデザインディレクションも、LPの改修とセットで担当しました。
伝えたい訴求をサイズごとのワイヤーフレームに落とし込み、画像の意図などの指示を添えてデザイナーへ依頼しています。

営業資料:エンドユーザー調査のレポート
LPのほかに、営業で使う調査レポートも制作しています。クライアントが社内で、エンドユーザーである登録ユーザーに向けて行ったアンケート調査をもとにしたものです。設問の設計から集計、レポートの作成までを一気通貫で担当しました。
レポートでは、結果から読み取れることを見出しにし、要点のサマリー、設問ごとのグラフ、自由記述の分類で構成しています。

顧客に評価される強みを伝え続ける
顧客の声を使ってサービスの強みを言語化し、訴求が古くならないよう文章・構成を更新しました。市場に合う価値を示し続けることで、競争力と資料請求の接点を支える取り組みです。
2025年改修前後の比較期間では、資料請求フォームの送信は同水準を維持しています。訴求の鮮度を保つ改修を通じて、この接点の維持に貢献したと捉えています。
※比較対象は2025年4〜6月と8〜10月の資料請求フォーム。改修単独の効果を切り分けた値ではありません。
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